アレルギー科

  花粉症をはじめ、各種アレルギー疾患に対応いたします。

スギ花粉・ダニアレルギーに対する「舌下免疫療法」が受けられます。

アレルギー性鼻炎:花粉症など

 アレルギー性鼻炎には、いわゆる花粉症などの「季節性アレルギー性鼻炎」と、ハウスダストなどによる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。鼻のかゆみ・くしゃみ、鼻漏(鼻水)、鼻閉(鼻づまり)を3主徴とし、臨床症状や季節、環境の違いによる症状発現の様子、血液検査での特異的IgE検査、鼻汁中好酸球検査などで診断をします。治療は抗ヒスタミン薬や高ロイコトリエン拮抗薬といった抗アレルギー内服薬、鼻腔内に直接噴霧する点鼻薬、目の症状が伴う場合には点眼薬を処方します。アレルギー疾患には抗原回避、除去が治療には欠かせないため、生活環境におけるアレルギー対策についても指導いたします。舌下免疫療法も保険診療にて当院で治療が可能です。

気管支喘息(きかんしぜんそく)

 気管支喘息は慢性のアレルギー性気道炎症による「可逆的(元に戻る)な気流制限」と「気道過敏性の亢進(気道が刺激に対して敏感に反応する)」を病態とします。そのため、気流制限によるヒューヒューゼーゼーといった喘息発作症状がなくても、気道過敏性の亢進から生じる長引く咳や痰がらみが実は気管支喘息の症状である可能性があります。各種検査を行い、同じような症状の病気の可能性を除外しながら診断をします。治療としては吸入ステロイド薬、気管支拡張薬、抗アレルギー薬などを使用します。アレルギー性鼻炎同様、抗原回避、除去は大事な治療です。 

アトピー性皮膚炎

 アトピー性皮膚炎は増悪・寛解を繰り返す痒みのある湿疹を特徴とする病気で、その患者さんの多くはアレルギー素因を持っています。乳児期から小児期にかけて代表的な皮膚疾患ではありますが、成人期においても新たに症状が出現することがあります。乳児では2か月以上、それ以降では6か月以上湿疹が繰り返し生じる(治療をやめたらまた出てくる)経過をとります。一般的に皮膚は乾燥傾向が強く、時に首の周り、肘、膝などの摩擦部に皮膚が厚くなった湿疹病変が見られます。治療は外用薬(塗り薬)が中心で、保湿剤、ステロイド外用薬、タクロリムス外用薬を主に使用します。2020年よりヤヌスキナーゼ(JAK)阻害外用薬(コレクチム®)が加わりました。 

蕁麻疹(じんましん)

 蕁麻疹の原因としては食物、薬剤、感染症のほかに日光、発汗、圧迫、寒冷刺激、機械的刺激などが挙げられますが、原因を特定できない場合も多くあります。治療としては抗ヒスタミン薬を中心に、症状に応じて内服治療、点滴・静注治療を行います。4週間以内に軽快する場合を「急性蕁麻疹」、それ以上持続する場合を「慢性蕁麻疹」といいます。慢性蕁麻疹は数か月~数年単位の治療が必要になる場合があります。 

食物アレルギー

 食物アレルギーの診断は、①特定の食物摂取後に症状が誘発されること、②それが特異的IgE抗体など免疫学的機序を介する可能性があること、を証明することで行われます。乳幼児では卵、牛乳、小麦が多く、学童期になると卵に加え甲殻類、ソバなど、20歳以上では甲殻類、小麦、果物類が多くなります。必要に応じ入院設備のある他施設と連携し、食物負荷試験を依頼します。過去にアナフィラキシー発症の既往がある場合には自己注射用アドレナリン(エピペン®)の処方が可能です。